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鴻上尚史さんのコラムから

2012.1.10 ブログ

1月9日愛媛新聞21面

「成人するあなたへ」鴻上尚史

ーー本物の孤独と出会おうーー

「・・・大人と子供の違いは、なんでしょう。

二十歳を過ぎると、実にやっかいな問題にぶつかります。

解決不可能な、どちらの結論を選んでも、

間違っているんじゃないかと思えるような、

正しい解決策が見えない問題です。

でも、人生の問題とはそういうものです。」

(婚活も自分にとっての正しい解決策がみえないまま

みんな活動しています。・・・北川コメント)

つづき「・・・子供は、自分で考えることをやめて、

親や誰かのアドバイスや言いつけに従います。

そうすれば楽ですし、責任も生まれません。

子供とは、いつも誰かに手を引いてもらっている存在です。

そして、二十歳を過ぎてもそうしている人は、

絶対に孤独になりません。・・・・・

孤独には、「本物の孤独」と「偽物の孤独」があります。

孤独とは、「1人で自分と向き合う」ことです。

例えば、あなたがすてきなアドバイスを受けたり、

役に立つ本を読んだりしても、一人でかみしめる時間がなければ、

それはあたなのものにはなりません。

今聞いた役に立つ情報を、右から左に伝えるだけでは、

あなたのものになっていないのです。」

(婚活中の方の中には、

親の希望の相手をみつけようとしている方がいらっしゃいます。

そうして、その希望に合った人と出会った時、動揺し始めます。

親のいう、ふさわしい結婚相手は、

本当に自分の結婚相手なのか?ということに気付き始めるからです。

親の意見を、自分でかみしめる時間がなかったからです。

・・・北川コメント)

つづき「・・・もし「本物の孤独」を経験したいと思ったら、

あなたは、携帯電話の電源を切り、パソコンやテレビから離れて、

あなただけの時間を持つ必要があります。

その時間が長ければ長いほど、あなたは「本物の孤独」と出会い、

自分自身と会話を始められるのです。

「本物の孤独」はしんどいですが、

あなたに暗闇を進んでいく勇気をくれます。

終わりが明確でない暗礁を一歩一歩、歩く時、

あなたは初めて大人になるのです。」以上

鴻上尚史さんの二十歳を迎えた成人へのメッセージは、

携帯やパソコン時代の現代社会において、

大変ハードルが高いメッセージだと思いました。

でもちょうど甥っ子が二十歳になり、

彼と話をしていると、心の奥底で欲しているのを感じました。

『誰とも会わず、話さず、携帯も繋がらない時間が欲しい』

人間の成長の中には、

本物の孤独がプログラムされているのではないかと思いました。

二十歳のころ、そんな経験をする時間やチャンスがなかった方は、

結婚という人生の大きな節目で、

セカンドチャンスが巡ってきたと思えば、

「本物の孤独」と出会い自分自身と会話して

終わりが見えない婚活でも、

着実に結婚相手との出会いへと進めるのではないかと思い、

新聞コラムを抜粋してみました。

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