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恋愛に悩んでいるあなたへ

2014.5.29 ブログ

茂木健一郎さんの本

「脳は0.1秒で恋をする-赤い糸の科学-」より

ひと言で、恋愛といっても、

その謎は大きく

簡単に解き明かすことは

容易ではありません。

ひとつとして

同じ恋愛は存在せず、

1000組のカップルがいれば、

1000通りの恋愛が

存在するのですから。

ただ、最後にひとつだけ

はっきり言えることは、

「恋愛力」とは

その人の総合的な

「人間力」であるということです。

「恋愛力」とは、

ただひとつだけ独立して

身に付けるべきスキルなのではなく、

その人が

生きていく上での

「人間力」すべてを

総合したものなのです。

人間の判断力というのは、

意外と甘いものではなく

出会った人の「人間力」を

敏感に察知するものです。

「自分で自分のことを

信頼できているかどうか」

その結果として

「他人のことも

きちんと

愛せるかどうか」

そういうことは、

案外 簡単に

伝わってしまうものなのです。

だから、

「相手を振り向かせるテクニック」など

ハウツー的なものも、

ある一局面では、

役に立つでしょうが、

それよりも自分の

「人間力」「生きる力」を

高めることが、

何よりも、

恋愛においては、

大切になってきます。

「人間力」を高めるには、

どうすればよいか。

それには、

「グランド・ツアー」

人生において、様々な経験を積むことです。

言い換えれば、

「人生に正面から向き合う」こと。

現代という時代は、

若者から大きな欲望が消え、

ミニマムなコミュニティで

波風立てず、平和に生活を送ることが

好ましいとされる傾向があります。

景気の停滞や就職難、

たしかに生きる上で

すべて条件が恵まれた豊な時代とは言えないかもしれません。

けれども、

そのままでは

「生きる力」は育まれません。

長い人生において、

どうしても、

「疾風怒涛(しっぷうどとう)」の

時期というのは必要です。

「偶有性」を恐れることなく

人生を冒険していく中で、

喜びも、

悲しみも、

怒りも、

孤独さえも

身をもって体験する。

グルグルと出口のない悩みに

眠れない夜を過ごしたり、

恋人と大喧嘩をして大泣きしたり。

美しくなくても

みっともなくても

そういう嵐のような体験をした先に、

初めて現れる

人生の深みや

艶というものがあります。

そういった経験が、

結局は

自分を愛し、

自分に自信をもつことにつながり、

最終的には、

人を愛し、

人からも愛されるという

「恋愛力」につながるのです。

「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」

という中国のことわざがあります。

これは、中国の歴史書である「史記」の中で、

司馬遷が前漢の名将季広を称えた言葉です。

桃や李(すもも)は何も言わないが、

花の美しさに惹かれて

多くの人が集まるので、

木の下には自然に道ができる

という意味で、

そこから転じて、

人徳の優れた人物の元には、

人が自然に集まることのたとえとして

用いられるようになりました。

人生の機微に通じた

魅力的な人間の元には、

必ず人は集まります。

極端な話をすれば、

街に出れば、

半分は男性で

半分は女性なのですから、

「出会い」はいたるところに

潜んでいるのです。

ことさら、

「合コン」や「婚活」と意識しなくても

「運命の出会い」は必ず見つかります。

恋愛という言葉は、

「恋」と「愛」の二文字から

成り立っています。

それでは、究極の恋愛とはなんでしょう。

「相手の良いところをみて、恋におち、

欠点を受け入れた時、愛に発展する」

やはり、

「相手の欠点を受け入れる」

ということは、

「愛」の一つの証しです。

脳の中の様々な回路というのは、

ゆっくりゆっくり

植物のように育っていきます。

その穏やかな

時の流れの中で、

じっくりと相手と向き合い、

ふたりの人生の層を積み重ねていく。

相手の欠点も長所も受け入れながら。

そして、

相手との関係性を通して

培われた自分の中の回路も

次第に厚みを増していく。

そして最後に

「その人と歩んだ時間が

自分の人生から切り離すことが

できなくなっている」ということを

悟った瞬間、

それが、

「愛」になるのです。

恋愛は、

そんな人間関係よりも

一番深く人と人が関わるものです。

そこまで深く誰かと関わることができるのは、

おそらく「恋愛」しかありません。

人生は「偶有性の大海」です。

愛する恋人との関係を

美しく保てる人は

まさに、その大海を

泳ぎきる能力がある人物なのです。

嵐の大海

凪の大海

様々な人生の節目において

恋愛から学べることは無限にある。

そう僕は信じています。

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