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着付教室のことと、ある女性へのエール。

2010.3.9 ブログ

今日は着付教室の、

プロ着付師養成コースの最終日でした。

昨年2月から1年間、

振り袖・留袖・普段着・袴など、

お客様にお着付けをする勉強をしました。

彼女は美容師3年目、

サロンワークは朝9時から夜9時まで

その後、レッスンを11時過ぎまでしているそうです。

お休みは月曜日と月に1回か2回の不定休のみ、

そんな中、貴重な月曜日ほぼ毎週レッスンに来ていました。

彼女の夢は、

27歳に、自分の美容室をオープンすること!

着付けのできるサロンは、

他の美容室との差別化ができ、強みであることも十分理解しての勉強です。

毎週彼女からのさまざま情報は、私にフレッシュなパワーを与えてくれていました。

そして、旅立ちの時、

ちょうどこの時期は卒業式シーズン。

卒業式や謝恩会の振り袖や袴の着付けの予約がたくさん入っているそうです。

“先生!着崩れしたらどうしよう~!?”

と彼女がなにげなく弱気な発言をしました。

“私は着崩れする着付けは教えてないよ!

基本をしっかり復習してプロとして自信もって!!”

と送り出しました。

着物は、日本人の知恵の結晶であり、

着付けは、理論です。

紐・帯の締める位置・締め方・締める強さなど、

こう締めるから、こうなるという理論を

繰り返し練習することと、

どうしてこうなるのかという疑問を解いていくことを繰り返して、

自分の頭の中にデータを蓄積します。

お客様の体型も着物も2回として同じはありません。

その都度、臨機応変に、お客様に喜んでいただける着付けをすることが

プロの仕事だと思ってレッスンしています。

毎日11時までサロンで仕事とレッスンをして、

帰宅後に、着付の復習もしていたということは、

週1回のレッスンに来た時の着付けの所作でわかりました。

彼女が一人前になり、

夢が実現するのを、見守りたいと思います。

結婚とは関係ない話題でしたが、

私は着物に携わることで、

人間の知恵と「こうするからこうなる」という理論と解き方を理解することができました。

着物だけでなく、日常の生活や人との関わり方も

同じではないかということにも気がつきました。

そうすると、恋愛や結婚でも、

ただ不安で悩むのではなく、

ちょっとずつ不安を取り除くことができ、

自分らしさが出せるようになったようにも思います。

私は着物との出会いで得ましたが、

誰にでも得意なこと・頑張ってきた職種で、

同じように、その歴史や人間の知恵や理論があると思います。

それをその人なりの活かし方で、表現していただきたいと思います。

先週末、自分の得意なことを活かせれていないと、

悩んでいた女性へ、心からのエールを贈ります。

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